今日は誰かにしてもらった人が、
明日は誰かの足にそっと触れる人になるかもしれません。
してもらうことと、してあげることは、
きっぱり分かれているものではなく、
人は支えられたり、支えたりしながら生きています。
「自分にも、人のためにできることがある」と感じられることは、
その人の役割や存在価値、
そして自尊心を支えることにもつながると考えています。
足は、大きさも、形も、硬さも、温度も、
一人ひとりみんな違います。
実際にいろいろな人の足に触れると、
同じ足はひとつもないことに気づかされます。
その違いにふれることは、
「人はみんな違っていていい」と感じることにもつながります。
相手の違いを知り、尊重すること。
そして、自分自身の個性も大切にすること。
あしほぐを通して、
そんな心も育てていきたいと考えています。
あしほぐでは、相手の様子を見ながら、
声をかけ、やさしく足に触れていきます。
手で丁寧に触れることは、
ただ足をほぐすだけでなく、
「あなたを大切に思っています」と伝える
ひとつの方法でもあると感じています。
特別な道具がなくても、
自分の手で誰かに寄り添うことができる。
あしほぐを、そんな人と人との関わりを育む
きっかけにしていきたいと考えています。
あしほぐが高齢者ケアで大切にしている姿勢には、フランスで生まれたケアの考え方「ユマニチュード」と共通する部分があります。
ユマニチュードでは、「見る」「話す」「触れる」「立つ」という関わりを大切にし、相手を一人の人として尊重しながら、その人らしさや尊厳を支えることを大切にしています。
あしほぐはユマニチュードそのものではありませんが、ただ足をほぐすのではなく、目線を合わせ、声をかけ、安心できるようにやさしく触れ、その方の姿勢や動きを尊重するという点で、共通するものがあります。
「あなたを大切にしています」と伝える時間。
それが、あしほぐラボが高齢者ケアで大切にしていることです。
やさしく声をかけ、安心できる関わりをつくる。
尊厳を大切にしながら、会話やふれあいにつながる時間を。
あしほぐラボ代表
健康管理士一般指導員 / 中国足心道療術師 師範
2012年より名古屋市で「本格足揉み 環(めぐり)」を運営。これまで2歳から101歳まで、幅広い年代の方の足に触れ、施術と指導を続けてきました。
長年の施術・指導経験をもとに、中国足心道の血液循環療法を一般の方にも取り組みやすく再構成した、やさしい足のケア「あしほぐ」を考案しました。
現在は「あしほぐラボ」代表として、高齢者施設をはじめ、地域・家庭・子どもや若者の支援、企業・事業所、医療・介護・ホスピスなどへ活動を広げることを目指しています。
足をほぐして、心もほぐす。
足に触れることを通して、一人ひとりに寄り添い、人と人が大切にし合えるつながりを育てていきます。